コラムcolumn

OECDモデル条約と国連モデル条約の違い

oecdモデル条約と、同じく租税条約に関するモデル条約である国連モデル条約との最大の違いは、先進国同士の条約を対象にしているか、先進国と発展途上国で締結されたものを対象にしているかという点です。oecdの加盟国には先進国が多いために、同機関で定められたモデル条約も先進国間の国際税務を主たる対象としています。そのためoecdの設定したモデル条約は、締結国の一方が発展途上国だった場合の状況に配慮した内容にはなっていません。対して国連のモデル条約は、源泉地国となる発展途上国への課税をより配慮した内容になっています。
しかし現在の租税条約では、先進国と発展途上国同士の間でも国連モデル条約ではなくoecdモデル条約がベースとなる場合が多く存在しています。同条約のモデル内容が頻繁に改訂されるのもそれだけモデルとされるケースが増えたのが理由の一つと言えますが、oecdモデル条約がよりモデルとして採用される結果として、発展途上国相手の国際税務において先進国がさほど不利にならない租税条約が数多く締結されているのが現状となっています。