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移転価格税制はどんな仕組みか?

移転価格税制は、例えば日本であれば租税特別措置法の中に、そのルールが定められています。また、独立した企業間の取引価格を求める際には、基本三法という三つの法律に記載されているやり方で、その額が算定されます。
具体的には、独立した企業に対して行った類似の取引と比較する、再販売価格と利益率から逆算する、売上原価と利益率から算出する、という方法で独立企業間価格を計算することになります。
移転価格税制は、国によってそのルールが異なるため、国際税務ではしばしば問題を生じることがあります。その一つが二重課税の問題です。これは、資産の移転という一つの行為が、二つの国において同時に違反となるため、追徴課税が二重に行われてしまうものです。それぞれの国の当局は、このような事態を避けるために、二重課税の解消に向けた協議をすることが通例となっています。
また、移転価格税制では、国ごとに事前確認制度というものが用意されています。これは、海外の関連法人との間で行った取引が、独立企業間価格によるものであることを当局に確認してもらう制度のことで、APAとも呼ばれています。