コラムcolumn

移転価格とは何か?

移転価格というのは、国内法人が海外にある関連法人との間で資産をやり取りする際に用いられる価格のことです。例えば、パソコンなどの電気製品を製造している会社が、海外の販売子会社に製品を輸出した時の価格などが、これに当たります。
この価格は、関連法人ではない他の独立した法人と取引をする場合とは異なる価格が使われることも考えられます。先の例では、一般の家電量販店よりも安い価格や高い価格で、販売子会社に商品を卸すといったケースです。
しかし、多国籍企業であれば、不当に安い価格で関連企業に資産を移すという方法で、税金逃れの手段として使われてしまう危険があります。そのため、国際税務においては、国を超えた関連法人の間で資産をやり取りする時の価格は、独立した法人間で取引を行った場合と同じものを適用する、という対策が取られています。
これが、いわゆる移転価格税制と呼ばれるものです。それぞれの国の当局は、問題があると考えられる取引については税務調査を行い、独立した企業間の取引価格に基づいた課税を実施することになります。