コラムcolumn

租税条約の恩恵を受けるには時間が必要

これからフィリピンで攻勢をかけようとする企業が、よく失敗してしまう事があります。それは国際税務の勉強や進出の準備を、直前になってから始めるケースです。
日比租税条約は企業にとって素晴らしい制度ですが、国にとってはリスクを抱える事と同義です。経済を停滞させないために納税を免除しているので一種の妥協点になります。日比租税条約を簡単に利用できてしまうと、必ず悪用する企業が現れます。それを防ぐために国は租税条約を利用するのに条件を設けているのです。
フィリピンでは他国の企業が租税条約を利用したいと申し出た場合、必要書類の提出を義務付けています。必要書類の準備には1ヶ月以上の時間が必要です。そして書類が承認されるまでには更に長い時間が必要で、スムーズに進んだとしてもおよそ半年以上の時間が経過してしまいます。
国際税務に関わるスタッフは、余裕を持ってフィリピン進出前の準備を進めるべきです。企業が二重課税の免除に失敗してしまえば、予定していた利益を得られなくなってしまいます。